オリジナル小説サイト「渇き」

恋愛小説、純文学、エッセイを扱った小説家・佐倉愛斗オリジナルサイト

Novel

Long

たかが愛のはなし

要するに、たかが愛のはなしってことだよ

新山幸瑠と斎藤井澄は付き合っている、ことになっている。しかし伊澄には想い人――幸瑠の兄がいる。そんな伊澄を想う感情は果たして恋なのだろうか。三年生になったある日、後輩が幸瑠の兄と付き合い始める。一方で幸瑠らに「本当は付き合っていませんよね」と問いただす男子が現れる。恋と欲に翻弄される高校生の話。

青嵐吹くときに君は微笑む

先輩を想う気持ちは、お兄ちゃんも一緒なんだ

憧れの先輩と再会したのはアイドルのコンサートだった。そして先輩は滴の無い涙を流していた……。兄・相原零と妹・相原滴は同じ人を好きになってしまった。ポップな文体で描かれるラブバトル。恋人・友人・兄妹・家族。様々な関係から同性愛のままならなさと恋する喜びを描く。優しい長編恋愛小説。

Vanilla*

バニラは甘い香りがする。だけど無味だと知られたら捨てられる

「夜蝶のシャル」として人気を博したSMパフォーマーの少年は、ある日「私だけのショーが見たい」という男に出会う。もう二度と会うこともないだろうと思っていた矢先、シャルは支配人に「お前を売ることにした」と告げられ……。愛を恐れる少年が幸せを掴む物語。

嘘つきは物語の始まり

今夜も《遊び》を始めよう!

夜な夜な行われる語り部たちのゲーム。ルールはただ一つ。「本当のことは言ってはいけない」このバーの名前は《嘘》。今宵も虚言者たちの宴が始まる。

 

Short

nameless color

僕たちは名前のない色を生きている

美しくない僕に生きる意味はないと泣いた少年。魔法使いになることを諦めた少女。恋に不器用な少年たち。生と性と自己の揺らぎをテーマとした短編集です。企画参加作品の再録+書きおろし。

ラブソングが歌えない

みんな俺が抱いてやるよ!――誰のことも抱いたことはないけど

山崎ハルトは大人気男性アイドルユニット「プレシャスボーイズ」のセンター。”国民的彼氏”の名を欲しいままにするハルトだったが、彼のコンプレックスは恋愛をしたことがないということ。分からない感情なんて歌えない! しかしメンバー1のモテ男・一ノ谷シュンが「オレとデートするか?」と言い出して。アイドルな二人が繰り広げるボーイズラブコメディー。

それは音にならずして

はい、大好きです。

教室に行けなくなり音楽室で過ごす男子生徒。
「お前、俺の音楽は好きか?」
――俺のこと、なんて聞けやしない。

俺たちに恋なんてない*

恋って必要ですか?

別にバレンタインデーでなくても俺たちはチョコレートを食べるし、恋がなくても一緒にいてセックスもする。それでもいいでしょ?

彼女と呼んで

彼女って呼ばれたい。三人称じゃなくて、大切な人という意味で

白い性器

ストリップショーで観た白い性器は果たして正しかったのだろうか

 

 

SS

恋が桜色だなんて誰が決めた

そんなにきれいなもの? 恋ってさ

恋の色は何色だろう。

移ろい色づく恋の小さなお話を集めたショートショートです。

私はたしかにそこにいた

言葉は私の存在証明

存在証明するために私は書き続けた。

自分とは何かを見つめる純文学ショートストーリーです。

 

Essay

海馬を泳ぐ

自分を見つめるエッセイ100題。僕の頭の中には海がある。

気ままに生きた日

こだわりという鎖は今日はおやすみ

いつだって今が一番

大人になるって超楽しいから楽しみにしてな

ヤンキー少女の正義

殴られると痛いからとへそピアスを開けない彼女のことを好きだと思った

破局指輪

自分を殺す恋なんてしない

死んだ魚

「大きな魚が居たんだけどね、最近やっと死んでくれたの。お祖父さんがお魚好きで買ってきたんだけど、魚より先に死んじゃうものだからねぇ」