オリジナル小説サイト「渇き」

恋愛小説、純文学、エッセイを扱った小説家・佐倉愛斗オリジナルサイト

DIARY 2019-06-09 梅雨

春夏秋冬に仲間外れにされた梅雨が泣き出した。
そんな静かな雨の日ですね。
今日も今日とて執筆です。

1.図書館Day

今日借りたものはこちら。
和泉式部『和泉式部日記』近藤みゆき訳
村山由佳『星々の舟』
林真理子『不機嫌な果実』
 
和泉式部日記は大学のテキストに載っていて気になった作品。
ドロドロ恋愛日記らしいのでめちゃくちゃ期待しています。
 
僕は平安文学が大好きで、伊勢物語や落窪物語を好んで読みました。
ならいっそ極めて平安文学ヲタを名乗れるようになりたいな! というのが今の意気込みです。
1000年前から変わらない和歌や恋の美しい世界を堪能します。
 
『星々の舟』と『不機嫌な果実』は先週借りていた短編集『エロスの記憶』の巻末についていた宣伝からチョイス。
女性作家が書く恋愛小説が大好きです。
 
特に『星々の舟』は兄妹ラブがあるみたいなのでとてもとても期待しています。
頭だけ読みましたがもうしびれます。
こう無駄のない描写って魅力的ですよね。
濃密な恋物語に酔いしれています。
 
 

2.公募プロットは喫茶店で

図書館の近くには僕の行きつけの喫茶店があります。
マスターが気さくな方で色々お話してくださるのです。
カウンター席のはしっこが僕の定位置です。
いつもの珈琲とpomeraさん。
 
基本ネタ出しからプロットは手書き派なのですが、今回は長編なのでプロットもpomeraですることにしました。
 
なかなか難しい……よい作品を読んだあとだと自らの稚拙さに嫌気が差します。
 
この情報はいつ出そう?
このシーンに行くまでに必要なシーンは?
人物たちの変化は?
 
そう問いかけながら無我夢中で書き続けました。
 
長編ならではの重厚な人間関係のもつれが形作られてきてとても楽しいです。
 
小説は一言では表せないことを伝えるために何十枚、何百枚と書くものだと思っています。
 
長編でしかできないことをやりたいですね。
 
新人賞に出すことをマスターに伝えたところ
「世に出てね」
と応援されました。
 
才能は咲かせるためにある。
頑張りますね。