オリジナル小説サイト「渇き」

恋愛小説、純文学、エッセイを扱った小説家・佐倉愛斗オリジナルサイト

2020-10-12から1日間の記事一覧

たかが愛のはなし 12

←前のページ 目次 次のページ→ あのときの井澄の顔を形容する言葉を幸瑠は知らない。 努めて平静を装っているような、それとも現実をまだ理解していないような、彼の全てが止まってしまったように見えた。「幸瑠先輩、あの」 ぐるぐると考え込んでいた。隣の…